軍艦島上陸クルーズ

研究室旅行にて軍艦島ツアーに行ってきた

 

軍艦島を案内してくれたのは、軍艦島世界遺産にする会、代表の坂本さん

 

軍艦島で生まれ、育ち、青春時代を過ごした後に

炭鉱閉山によって故郷を捨てなければならなかった、その痛切な思いを感じた

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観光地、魅惑の廃墟、映画の撮影場所...

 

でもそこにはかつて東京都の9倍の人口密度で生きた人々の生活の場だった

 

学校、美容室、病院、市場、映画館

生活に必要なものはほとんど揃った

パチンコ、遊郭もあったという

 

 

47年前、当時小学生だった少年が家を離れる際にふすまに記した言葉

 

「金魚とことりをおねがいします

えさは少しでいい」

 

この書き置きを見て、誰かがペットの餌をあげてくれるだろうと期待したのだろう

 

しかし、その思いを叶えられる人は誰もいなかった

 

 

当時の人々に思いを馳せると涙が出そうになった

 

 

 

福島原発事故後の小児甲状腺がんは増加しているとは言えない

福島県立医科大学の鈴木眞一医師による講演会メモ

 

小児甲状腺がんは、年間人口100万人あたり1から2人が発生する疾患で

30年生存率90%以上と予後が良好ながんである

 

放射線によるDNA二本鎖切断等が原因として知られ

思春期未満の若年者は放射線に対する感受性が高い

 

そのため福島原発事故後、放射線被曝が明るみになった際

真っ先に福島に住む子どもたちの小児甲状腺がんがリスク問題として挙げられた

 

ネットやテレビなどでは、3・11後、小児甲状腺がんが増加している

という報道がなされてきた

 

実際に56万人を対象に精密な甲状腺スクリーニングを行なったところ

172名の発症が認められた

 

通常100万人に1人の発症率に対し

福島の調査では56万人中172人見つかったのだから

福島で小児甲状腺がんが増加した、となる訳だ

 

しかしその解釈で正しいのだろうか?

 

一般的な発症率(1/100万)は医療機関で検査をして

見つかった人の話に過ぎず、実際には潜在的にもっと患者が存在しているという

 

先ほども述べた通り、小児甲状腺がんは予後が良い、つまり

病態が末期に達するまで顕著な症状が現れにくいのだ

 

これを裏付けるために福島以外の3県でも

未成年を対象に同様の甲状腺がんスクリーニングを実施したところ

福島に有意な増加は見られなかったという

 

さらに福島では最も感受性の高い5歳以下の小児の

甲状腺がんが1人も検出されていない

このことも甲状腺がんが増加していない仮説をサポートするデータである

 

鈴木先生のお話のなかでは、チェルノブイリでの原発事故との対比を行なっていた

 

福島での空気中線量は、チェルノブイリと比較して圧倒的に低い

(100mSv/hr 以上で甲状腺がん誘導とされるが、50mSv/hr以上の

被曝を受けた小児はいない)

 

また、生じる遺伝子変異型も違う。チェルノブイリでは

チロシンキナーゼ遺伝子RET/PTCに変異が多く生じたが

福島で見られたのはBRAF変異という。

つまり、チェルノブイリと福島では放射線の環境、ジェネティックな点で

かなり異なっているようだ。

(変異の違いは人種の違いだったり、線量の違いからDSBを受ける遺伝子配列の

変化も考えられるが。。)

 

この講演を通して、メディアの情報を鵜呑みにせずに

できればソースとなる英語論文を読まないといけないなあと

 

Scientific Reportsの11月号だけでも

中国、フランス、イギリスの研究機関から福島原発事故による

東シナ海、森林、空気中に流出した線量をトレースした

論文がそれぞれ出てた

 

今日の講演会は本当に、一冊の本を読んだような充実感があって

衝動でたくさん書いてしまいました

 

良い勉強になった!!

 

 

 

 

 

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こんにちは。

 

このブログでは自分の心の機微に触れたことを記したり

日々のストレス(就活、人間関係、実験)を吐露する場にしたい。

 

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出身:福岡県福岡市

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楽したい!お金欲しい!朝起きたくない!でも認められたい!

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えーい大事なことは全部面倒くさいんじゃ!!